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迷惑な違法駐車、どうすれば撤去できる?弁護士が教える対処法

執筆者の写真: 弁護士 石塚 誠弁護士 石塚 誠

「お店の前にいつも同じ車が停まっていてお客さんの邪魔になっている」

「自宅の駐車場に知らない車が停まっていて困っている」

このように、違法駐車に悩んでいる方は少なくありません。しかし、いざ違法駐車を撤去しようと思っても、どうすればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。


そこで、この記事では、弁護士が違法駐車の撤去手続きの流れ、費用、期間について解説します。


1. 違法駐車の種類


違法駐車は、大きく分けて以下の2種類があります。


* 道路交通法違反の違法駐車


* 道路上に駐車禁止場所や駐停車禁止場所に駐車している場合


* 駐車時間制限を超えて駐車している場合


* 民法違反の違法駐車


* 私有地(駐車場、店舗の敷地など)に無断で駐車している場合


2. 違法駐車の撤去手続きの流れ


違法駐車の撤去手続きは、違法駐車の種類によって異なります。


2.1 道路交通法違反の違法駐車の場合


* 警察への通報


* 違法駐車を発見したら、警察に通報しましょう。


* 警察が現場に駆けつけ、状況を確認します。


* 警察による措置


* 警察は、違法駐車車両の運転手に移動を促します。


* 運転手が従わない場合、レッカー移動や放置違反金納付命令などの措置が取られます。


2.2 民法違反の違法駐車の場合


* 所有者への連絡


* まずは、違法駐車車両の所有者に連絡し、移動を求めましょう。


* 連絡先が分からない場合は、弁護士に相談して所有者を特定する方法を検討しましょう。


* 内容証明郵便による警告


* 口頭での警告に応じない場合は、内容証明郵便で警告書を送付します。


* 警告書には、移動期限や法的措置を検討していることを記載します。


* 法的措置


* 警告後も移動しない場合は、裁判所に撤去命令を申し立てます。


* 裁判所の命令が出れば、強制的に車両を撤去できます。


3. 違法駐車の撤去にかかる費用


違法駐車の撤去にかかる費用は、以下のものが挙げられます。


* 弁護士費用


* 弁護士に依頼する場合、相談料や着手金、報酬金などがかかります。


* レッカー移動費用


* 車両の移動にレッカー車を使用する場合、費用がかかります。


* 保管費用


* 車両を一時的に保管する場合、保管費用がかかります。


* 裁判費用


* 裁判手続きを行った場合、裁判費用が発生します。


これらの費用は、状況によって大きく変動するため、事前に弁護士に見積もりを依頼することをおすすめします。


4. 違法駐車の撤去にかかる期間


違法駐車の撤去にかかる期間は、以下のとおりです。


* 所有者と連絡がつき、移動に応じた場合


* 数日から1週間程度


* 内容証明郵便での警告から法的措置を行った場合


* 数週間から数ヶ月程度


* 裁判になった場合


* 数ヶ月以上


5. 違法駐車に困ったら、まずは弁護士に相談しましょう


違法駐車は、放置しておくとトラブルに発展する可能性があります。早期解決のためにも、まずは弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士は、あなたの状況に合わせて、最適な解決策を提案します。


まとめ


* 違法駐車には、道路交通法違反と民法違反の2種類がある


* 撤去手続きは、違法駐車の種類によって異なる


* 撤去には、費用と時間がかかる


* 違法駐車に困ったら、まずは弁護士に相談しましょう


この記事が、違法駐車の撤去手続きについて理解する一助となれば幸いです。

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